デンタルニュース

「診療所あれこれ」

歯科医院に行き診療台に案内され診療を待つ間、診療室の奥はどうなっているのか、どんな作業が行われているのか興味がありませんか?

歯科衛生士の卵が実習に行ったり、医院内の見学ができるチャンスがあると、診療室だけでなくその裏を見せてもらえることがあります。
実際に診療室以外には何があってどんなことをしているのでしょうか。

主に皆さんをお迎えする受付、待合室、診療室、レントゲン室、お手洗いなどは見ることができる場所ですね。
最近はキッズルームがあったり、個室、予防専用ルームやカウンセリングコーナーを設置する医院も増えています。

一昔前では考えられませんでしたが、今やユニットごとにテレビが設置されていたり、レントゲンもほとんど現像作業など必要なく手元に画像が送れるようになりました。
歯科医院の設備も時代とともに随分と進化を遂げています。

診療に必要なものが管理されている場所や滅菌消毒コーナーなどはなかなか入ることはないでしょう。
そこには滅菌器や洗浄器等の機材が置かれ、機械音が聞こえてきたら、これらの作動アラームかもしれません。

また歯科で使う材料は冷蔵庫保管のものもあるので、時々冷蔵庫を開け閉めするような音が聞こえることがあるかもしれません。
細かな器材や薬品なども多く保管されていますので、新卒の衛生士さんや新しいスタッフなどはその置き場所を覚えるのも一苦労です。

医院ではゴミの分類も大変です。
血液の付いたものや注射針、メスなどの医療廃棄物や金属は専門の業者が専用容器で回収に来ます。手袋はゴム製やニトリル製で、分別にも気を遣っています。
エプロンやコップなどの紙ゴミも少なくなく、それらの置き場も確保しないとけません。

スタッフの休憩室や院長室、在庫ルーム、またオペ室や業者が出入りする裏口があったりすることもあります。

お口の型採りをしたら石膏を注いだり加工作業をする技工室という部屋やコーナーもあります。
時々技工士さんがいる歯科医院もあります。

カルテの保管も義務付けられていますので、電子カルテ化した現在も紙に印刷したものを保管しているコーナーや、お口の記録として採得した石膏模型も保管しています。

なかなか目にできない場所ですが、歯科医院においてはどれも無くてはならないスペースなのです。

守秘義務またはプライバシー保護の観点から、診療も個室が好まれたり、個室で無くても衝立は欠かせなくなってきました。
その分見えるところが少なく、スタッフがものを取りに行ったり、動作があるたび気になるものですよね。
私たちも不安を与えることのないよう、お声がけするなどご理解いただくように心がけています。

2019-09-20 | Posted in デンタルニュースComments Closed 

 

歯の間にモノが挟まるときは?

お悩みを聞くと歯と歯の間に、ものがはさまるとよく聞きます。
前はそんなことなかったのに、と言われますが、どうしてものが挟まるようになってしまうのでしょうか。

歯と歯は適度に点接触で隣の歯とコンタクトしている状態が理想になります。
そのおかげで歯が倒れたり動くことがないように保たれています。
従って隣にあるべき歯が抜けてしまったり、高さが確保できず接触するべき部分を失った歯の場合は倒れたり動いてしまうことがよくあります。

毎日の食事や社会でのストレスで強い力で噛みしめているために、思っている以上に歯は強い力を受けているのですね。

そのため隣接する歯との接触は実は非常に大切です。

新しい被せ物をしてから食べ物が挟まりやすくなってしまうケースや歯周病が進んで歯茎が下がったりすると、前述のようなお悩み、歯にものが挟まるということが起きることがあります。

新しい被せ物をした時は、どうしても人工のものを作り上げる為、天然のご自身の歯と同じような接触点が得られなかった場合に挟まりが起きてきます。
技工物(新しい金属やセラミックなどの被せ物)が出来上がるまでの期間に歯が動いてしまったり若干の歪みから生ずる誤差に依るものが原因として挙げられます。

被せ物を作りかえると問題が治まることもありますが、かぶせ直しにはリスクもあるためよく相談してから再治療をすると良いでしょう。

歯と歯の隣接部の虫歯で、虫歯にできた穴に食物が挟まります。虫歯以外では歯と歯の間に隙間がある場合、及び歯が動揺するために、歯の間に物が挟まりやすい状況になります。

また歯周病により腫れた歯ぐきは緩みがあるために歯がしっかりと支えられず僅かに動揺してしまいます。
そこに咬合力が加わると食べ物が押し込まれたり挟み込んでしまうことが起きるのですね。

このようなお悩みは割と多く聞かれることなので、あまり深刻に悩むことはないと思います。

動揺を僅かながら抑える方法や歯ぐきの炎症をおさえるよう予防治療をしていけば症状が落ち着いていくこともあります。

日々の生活に食事は欠かせないものですから、むしろ何かが挟まったらすぐに取り除き対処することを心がけるのがよいのではないでしょうか。

挟まったままにしておくと、食べカスに細菌が繁殖してくるので、歯ぐきが腫れたり口臭の原因になる前に食後早めにケアをしておくことをおすすめします。

楊枝を使わずに糸ようじ、デンタルフロスや歯間ブラシを持ち歩いてお手洗いで食後ケアしているという方も案外多いです。

2019-08-31 | Posted in デンタルニュースComments Closed 

 

歯医者さんを選ぶ前に

一昔前は歯科医院は痛くなったら行くところ、というイメージの場所でした。

痛くならなければ行かない場所でしたから、行われる治療は患者さんが仕方なく受け入れざるを得ないものが多かったはずです。

しかし、寿命が延びたり、また健康寿命について、全身疾患との関わりなど指摘されるようになってきてから、予防歯科という考え方が一般的になってきました。

治療に通うはずの歯科医院はサロンのようになり、スタッフはマナーや接遇を身につけ、いらっしゃるのは患者様、というようなスタンスを取る医院もあります。

予防のために定期的に気軽にクリーニングに来院していただこうと、多くの歯科医院で治療とは別にアポイントを確保し、専門の歯科衛生士が対応しています。

結果的に歯科医院に何十年も行っていないという方は随分と減ってきたように感じます。

企業の保険組合も予防歯科の重要性を感じて、歯科検診を増やしているところが多くなりました。

それでもやはり歯医者に行きたいとはなかなか感じてもらえていないという現実があります。

そのギャップを埋めるのはなかなか難しいのですが、この時代に、どうやって歯科医院を選ぶのか、またうまく付き合っていくにはどうしたら良いのでしょうか。

まずはお口の健康への価値観を確認してほしいと思います。
考え方は様々で、正解はありません。

歯科業界でも時代によって様々な流れや、わかって来たこと、当たり前になってきたこと、日々変わっていきます。
目指すものはあっても実際治療を受けるのは患者さんであるので、その価値観は違って当然です。

自費治療を行うのか、保険の範囲での治療を希望するのか、時期は今なのか、予防通院は希望するのか…などなど。

どこの歯科医院に行けばいいかわからなくなった、という声は実は少なくありません。
今は知人の紹介だけでなく、インターネットで口コミや医院紹介のサイトも山のように溢れています。

そのような情報は鵜呑みにはしないで、まずは参考程度にとどめ、あとは実際に足を運んでみて話して考えて決めて欲しいと思います。

どこに行こうか悩んでいる間に数年経ってしまったというのが一番もったいないからです。

早期であれば治療の選択肢は沢山用意されています。
それを見て聞いて、ご自身の考えをよく伝えてくださいね。

そこから治療を進めていくかどうするかをきちんと選んでください。後悔や歯科医院とのすれ違いをなくすために必要なステップになります。

私たちスタッフも日々良い治療を提供して行きたいと願っています。

2019-07-27 | Posted in デンタルニュースComments Closed 

 

前歯のはなし

前歯は人の印象を決める大きな要素の一つです。
前歯が白くて、歯並びも綺麗だと自信を持って笑うことができますね。


最近では前歯の印象を変えるために大人でもプチ矯正を始める人もいます。
歯並びを整える矯正は近年手の届く値段になってきているためです。

また前歯を少し削ってベニアと言う薄い人工の歯のようなものを貼り付ける治療もあります。

これはラミネートベニアといって、歯が正しい位置に並ぶまで装置をつけて待つ矯正より早く歯並びを良く見せ、歯の色も形も選ぶことができるというメリットがあります。

しかし前歯を削るというリスクがあるので、健康な歯にはおすすめしにくい治療です。

さて、前歯の働きを考えてみましょう。主に噛みちぎる動作、まさにフランスパンを食べるイメージがわかりやすいです。

健康な歯であればフランスパンが固くても、気になることなく食べられるでしょう。

しかし前歯の機能に不安のある方は、フランスパンと聞いて出来れば小さく手でちぎって奥歯で噛みたいと思うことでしょう。

前歯のトラブルとしては、このように食事をしている時に金属が外れてしまったとか、怪我によって歯が折れてしまった、などで歯科医院を訪れる方がいます。

小さな虫歯が出来た場合には、小さく削って樹脂を詰めるような簡単な治療から、虫歯の進行程度によっては神経を抜いたり、根っこの治療をやり直したり、被せ物を作るなどの治療があります。

近年よく話題になる歯周病では歯が長く見えたり、病気が進行して歯がグラグラして噛めない場合に、暫定的に固定をしていることがあるかもしれません。

他人からもよく見える場所なので歯の色や大きさ、形、また接する歯ぐきの色や形も気になります。

前歯に金属の入っている人が歯ぐきの色を気にしていたり、タバコによる歯ぐきの黒さもお悩みとして聞くことがあります。

いずれにしても治療をしていくときには、人目に触れる部分なので、歯科医院でも審美性を損なわないように注意しながらすすめています。

例えば治療中は仮歯を作製して、空間をおぎなったり、自費治療であれば仮歯であっても色合わせを行なって仮歯と分かりづらいようにすることもあります。

戦後には額縁のように歯の周りを金で囲うようなものや、前歯を金や銀で作ったりした時代もあるのですが、今は見ることもほとんどなくなりました。

過去にはお歯黒といって、日本だけでなくアジアの結婚した女性が歯を黒くする文化が千年も続いたと言われています。

現代社会では歯をできるだけ白くしたいとホワイトニングが人気があるのですから、お歯黒文化の時代にタイムスリップしたらビックリするでしょうね。

お口の健康は機能だけでなく見た目も大切な要素です。

口もとを隠してしか笑えないとか、思うように噛むことができないなどお悩みがあればぜひご相談下さい。

2019-07-22 | Posted in デンタルニュースComments Closed 

 

大腸がんと歯周病菌の関係

大腸がんの発がんに歯周病が関係している!?

大腸がんとは、大腸に発生するがんのことです。
日本人のがんの中の罹患数は1位。近年大腸がんは増加しており、死亡数は肺がんに続いて第2位という恐ろしい病気です。
大腸がんと歯周病にはいったいどんな関係があるのでしょうか?

大腸に歯周病菌!?

横浜市立大学は2018年6月28日、大腸がん患者のがん組織と唾液に共通した菌株が存在していることを発見しました。
その菌は、Fusobacterium nucleatum(フソバクテリウム・ヌクレアタム:F.n.)という細菌です。
多くの人が口腔内に持っている常在菌の一種で、歯周病の増悪化にも関与することが知られています。
これまでの様々な研究の中で、F.n.が大腸がんの病態や予後に悪影響をおよぼすという報告例が増え注目されていましたが、F.n.がヒトの腸内から検出されることは少なく、大腸がんでの感染経路はよくわかっていませんでした。

研究チームは、F.n.が口腔内優性菌種であることに着目し、F.n.が口腔内から大腸がんへ移行して原因になっているとの仮説を立て、患者の大腸癌組織と唾液からF. n.を分離して解析した結果、4割以上の患者で、大腸癌組織と唾液に共通したF. n.菌株が存在していることを発見しました。
詳しい感染ルートは分かっていませんが、今後の大腸癌の新たな治療法、予防法、リスク評価などに繋がる可能性があります。

歯周病ってどんな病気?

歯周病とは、まず歯肉が炎症を起こして腫れ、歯と歯肉の間に歯周ポケットという隙間が出来ます。
それが深くなると細菌の固まりであるプラークが付着し、やがて歯石になります。
そして歯周病菌の出す毒素によって歯を支える歯槽骨が溶け始め、最終的には歯が抜け落ちてしまうという恐ろしい病気です。
自覚症状がなく、気がついた時には手遅れになっていることが多いため、サイレント・ディジーズ(Silent Disease:静かなる病気)とも呼ばれています。
また歯周病は、脳梗塞、誤嚥性肺炎、心筋梗塞、心内膜炎、動脈硬化、糖尿病、骨粗鬆症、早産、メタボリックシンドロームなど、全身の様々な病気と関係していることが分かっています。

全身の健康はお口の健康から!

歯周病は、全身状態を悪化させ健康寿命を縮めてしまうことになります。
しかし、正しい口腔ケアを続けていれば、歯周病やむし歯の再発を遅らせることができます。
歯周病予防のためには、毎食後きちんと歯を磨き、バランスの良い食事、ストレスをためない生活を心がけましょう。
また、3ヶ月に一度は、歯科医院でメンテナンスを受け、自分では落とすことのできない歯垢や歯石をきれいに除去しましょう。

2019-06-17 | Posted in デンタルニュースComments Closed 

 

入れ歯のお手入れ

大事にメンテナンスをしていても、残念ながら歯を抜くことになってしまった方は少なからずいると思います。
けがにより歯を失ったり、虫歯が進行して助けられなくなったケース、歯自体が原因ではなく歯を支える歯ぐきの病気により歯を抜くことになったケースなど、原因は様々です。
大人の歯を失った場合、親知らず以外ではほとんどのケースでその空間をいずれかの方法で補わなくてはなりません。

そのままにしておくと両隣の歯が動いてきたり、かみ合せる相手の歯が伸びたりしてきて、かみ合わせに大きな変化をもたらしてしまうなどのトラブルを招いてしまいます。


そんなときに選べる方法としてはインプラント、ブリッジ、入れ歯などが考えられます。
どなたにどれが良いと一概には言えないものなので、かかりつけの先生と症例や生活習慣などをみて一番良い方法を決めていくのが良いといえます。

今回はもしも入れ歯を選ぶことになったら、または既に入れ歯を使っている方へ、どのようなお手入れをしていけば良いかお話ししてみます。

ここでは保険などで作られる一般的な入れ歯について説明します。

まず、入れ歯は大抵レジンという素材で作られています。ピンク色の土台に白い歯が植えられていて、かむ力を歯ぐきに伝えています。はずれにくいように両隣の歯に金属のバネを使って引っかけていることも多いでしょう。

入れ歯は食事の他、発語や顔の形を維持したりいろんな働きをしていますが、人工物なので天然歯とは異なった手入れが必要になります。

まず、毎食後流水下でしっかり汚れを落とします。専用ブラシを使うと良いでしょう。
変形してしまうこともあるので熱湯をかけるのはやめましょう。
夜、就寝時などは取り外したら専用ブラシで傷を付けずに洗い、専用の洗浄液にしっかり漬けます。
お口の中にはいろいろな菌がいてカンジダ菌や真菌が繁殖しやすいのです。
よくお口の中と同じようにハブラシと歯磨き粉で磨いているという人もいますが、細菌の繁殖を抑えるためには専用の洗浄液に浸すのが良いでしょう。
これを怠るとお口のにおいの原因になりますし、入れ歯に傷を作ると口臭が悪化したりすることもあります。
入れ歯は歯ぐきを休めるために外して就寝することを勧められるケースもありますし、残っている歯や組織をまもるためなどの目的でわざとはめたまま眠るよう勧められるケースもあり、人により様々です。
自己判断はせずに取り扱い方法もしっかりと歯科医師や歯科衛生士に相談しましょう。

人がものを噛む力は想像以上です。
入れ歯を噛みながらはめてみたり、バネを自分で曲げてみたりせず、付け心地がかわったり痛みを感じるときがあれば歯科医院に行きましょう。
調整を何度か重ねてるうちに、お口に合うようなじんでいくものです。

うまく手入れをしながら、ストレス無く装着できると良いですね。

2019-05-15 | Posted in デンタルニュースComments Closed 

 

歯を抜くことになったら

歯を抜かなければいけない診断を受けたら、大切な歯を失うショックを少なからず受けてしまうかもしれません。

抜くという歯科処置の痛みや出血具合、時間やその日の様子に気を取られてしまうかもしれません。

確かに小さな治療ではないので、心理的負担、肉体的にも負担はありますのでじっくりと話し合い、納得した上で治療を進めていきます。

ですが、抜歯処置を受けるとなったらその後のことまで、よく考えておくことをお勧めします。

親知らず以外は、抜いた場所をその後どうしていくのか計画を立ててもらう必要があります。
その抜いた空間をどうするのか、という問題です。

選択肢には、例えば抵抗がある方は少なくないものの、悩む期間に猶予を与えてくれる部分義歯や、費用はやや嵩みますが、自分の歯のように噛むことができるインプラント(人工歯根)、両隣の歯を橋桁のように使うブリッジなどが考えられます。

歯科医院のスタッフにぜひ相談してみてください。あなたのお口にあった、その場所に適した方法をきちんと説明します。。

悩んで決められないまま、いつかこの中から決めればいいだろうと、抜いたまましばらく放置してしまった、というのは実際には時々あるのですが、あまりオススメしません。

その理由は、抜いた空隙に隣接している歯が倒れてきてしまうからです。

歯はお隣の歯や、上下が噛み合うときなどの接触をもって複雑に位置が定まっています。
その接触を失った歯は他の接触点を求めたり、他方からくる力により動かされてしまいます。

歯が倒れてしまうと歯並びが変わってしまったり、またいずれ空間を埋める治療を始める時に、適切な空隙がなくなってしまうためにどんな治療も難しくなってしまいます。

また上下の歯がしっかりと噛み合ってバランスが取れている歯に、噛み合う相手がいなくなるので歯が伸びてきたようになります。これを挺出(ていしゅつ)と言います。

そうなると噛み合わせが大きく変わってきてしまったり、実際なんらかの処置をする時に相対する歯が長すぎて治療が困難になるケースがあるのです。

最終的な選択は猶予があった方が充分に納得した上で治療を開始できます。
それぞれの治療方法にはメリット、デメリットが必ずあります。

例えば見た目、使用感、費用に期間、手入れなどそれぞれが違った特徴があります。
人によって、部位や本数などが違うので選択できる治療方法も変わってくるかもしれません。

その為にも事前に抜歯処置のあと、どのように空間を補うのか話し合いをしておくことをお勧めします。

2019-04-22 | Posted in デンタルニュースComments Closed 

 

赤ちゃんの虫歯菌感染予防に大人ができること

天使のように可愛らしい赤ちゃん。思わずすりすりと頬ずりをし、フワフワのほっぺにチューしたくなってしまいますよね。
しかしその習慣によって、赤ちゃんに虫歯菌が移ってしまうと耳にしたことのある方は多いのではないでしょうか?
「赤ちゃんへのチューを禁止していたのに、パパがしてしまった!」
「おじいちゃんやおばあちゃんが孫へ食べ移ししてしまうのではと心配」
など、神経質になってしまうママも多いようです。

虫歯菌はどこから感染する?

生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には虫歯菌はいません。
虫歯菌は、ママをはじめとした周りの大人の唾液から感染します。
1歳半~2歳7ヶ月の間に集中して感染することが分かっており、この時期を「感染の窓」と呼びます。

感染の窓の時期の赤ちゃんの歯は柔らかく弱いので、虫歯に罹りやすく、またとても進行しやすいので予防が大切なのです。
この時期を過ぎると、お口の状態も安定してくるので虫歯菌への感染リスクは減少してきます。

では、どうすれば赤ちゃんへの虫歯菌を防げるのでしょうか?
キスを禁止したり赤ちゃんが使う食器を分けたり、熱い食べ物をフーフーと息を吹きかけて冷ますのを控えても、咳やくしゃみをすれば唾液の飛沫から感染してしまいます。
つまり、日常の生活の中で、虫歯菌の感染リスクを排除するのは不可能に近いのです。

一番大切なのは大人がお口のケアを徹底すること

赤ちゃんが無菌のまま育つのは不可能です。
大切な赤ちゃんのためなので「キスはだめ!」
「虫歯菌が移るかもしれないから、頬ずりは禁止!」
などあまりに神経質になると、赤ちゃんとの大切なスキンシップの機会が失われてしまう可能性もあります。

しかし、赤ちゃんと接する大人達の口の中の細菌の数を減らしておけば、赤ちゃんとスキンシップをしても感染リスクは格段に下がります。
最も効果的なのは、赤ちゃんとふれあう大人側のお口のケアを徹底し、虫歯菌の数を減らす努力をすることです。

常に赤ちゃんと接する両親だけでなく、兄弟やおじいちゃんおばあちゃんも、家族全員でお口のケアをし、大切な赤ちゃんのお口を虫歯から守りましょう。

赤ちゃん虫歯菌感染予防のために出来る事

1.赤ちゃんへの食べ物の口移しは避ける。
2.大人が使った食器は使わない、使わせない。
3.大人達が自分達の虫歯を徹底的に治す。
4.毎日の歯磨き、フロスを徹底する。
5.日頃のお口ケアの他に、定期的に歯医者さんで専門的な口腔ケアを受ける。

2019-04-16 | Posted in デンタルニュースComments Closed 

 

歯磨きのタイミングとは

昨今、政治や事件の側面を部分で切り取ってはさまざまな情報があふれかえり、正しいことや全体像が見えにくくなってきています。

歯科の分野でも同じようなことが起きていて、ネットニュースでの情報や口コミ、情報番組などで沢山の情報を集められる便利な世の中になりました。

しかし、このところ、歯磨きのタイミングについてお問い合わせを頂くことが増えています。
食後すぐに磨かない方が良い、とか、朝起きたら磨かなくてはいけないとか、食後3分以内に磨くのだとか。
一体いつ磨いたらいいのですか?と聞かれます。

そもそも歯磨きができそうなタイミングにはどんな時間が思い浮かびますか?

朝起きてお口の中が気持ち悪いとき。これは寝ている間に細菌が増殖したために不快な環境になっているからです。寝ている間は唾液の分泌が減るので細菌が口腔内にとどまりやすく体温で増殖してしまっているからです。

ほかには食後すぐのタイミングですね。食器と同じように使ったら=食べたら磨くということ。食べかすをえさにしている細菌にとってえさがやってくる時間は絶好の繁殖のチャンス。
細菌が食事をして酸性の老廃物を出せば当然お口の中は酸性に傾き、歯が溶けやすくなりますね。

食後すぐにお口が酸性に傾いているときに、歯ブラシの刺激を防ぐため、食後30分は磨かないという考え方もあります。

そのほかには就寝前。寝ている間の細菌増殖を最低限にするため寝る前のお掃除に力を入れるのですね。

また人と会う前のエチケットとして、気になったときに。

などなどわかりやすくいえばこんなタイミングで歯磨きをすることができるでしょう。

さぁ、どれが正しいと思いますか?

正解は。どれも間違っていないのだといえるでしょう。
どの説にもメリット、デメリットがあるのです。どれは違う、ということはないのだと思います。

ただ、全部をしようとすると一日中口の中の環境にとらわれることになり、疲れてしまうでしょう。
この中から、自分に合うタイミングを選んでいけば良いのだといえます。

お口の中が再石灰化するのを30分待っているつもりが、歯磨きを忘れてしまったり、なるべく実行しようとして傷つけてしまったり、そもそも口腔ケアに飽きてしまったりしては元も子もありません。

この情報過多の昨今では、正しいタイミングを自分のお口の状況にあてはめて選択し、続けること。これがまず必要なことなのではないでしょうか。

かかりつけの歯科医や歯科衛生士さんがお口の中をみて判断した方法は病気の治療方法と同じです。同じ人もいれば少し違うことを指導、治療されることもあるでしょう。
一長一短であったり、どれもきちんと裏付けがとれているものもあります。
素人考えで情報に惑わされず、自分の口の中にはどの方法で何回、いつ磨くのか、ということをきちんと専門家に相談してみましょう。

2019-02-27 | Posted in デンタルニュースComments Closed 

 

歯のお掃除グッズ

このところ、ドラッグストアだけでなく、化粧小物を取り扱う雑貨屋さんやインターネットで気軽に沢山の歯科系グッズを見かけるようになりました。

口の中に興味のある方が増えているのかなと嬉しくなります。

歯のお掃除グッズは沢山の種類がありますが、具体的にはどのようなものがあるのでしょうか。

まずはどなたもイメージしやすい歯ブラシ、歯磨き粉。
歯ブラシの毛の固さや形、大きさや色など好みで豊富なラインナップになっているようですね。
お値段もピンからキリまで。消耗品ではありますから、交換時期にも気をつけてお気に入りを見つけてほしいものです。

歯磨き粉もお値段に大きく差が開くのですが、薬効成分のあるもの、香りや味に特徴のあるもの、歯の汚れを落としやすい研磨剤の含まれているものなどこちらも迷うほど。
歯を傷つけることなく、楽しく歯磨きができるものを選ぶとよいですね。

ほかにはどんなものが置いてあるのでしょうか。


フロスや歯間ブラシはご存じですか?
歯の間に通す糸状のものがフロス、歯と歯の間、とくに歯ぐきのそばの隙間を掃除するためのブラシが歯間ブラシです。
歯ブラシだけでは6割ほどしか清掃効果がないと言われているので、フロスか歯間ブラシあたりから試してみるとお口のトラブルを防ぐことができるでしょう。

ほかにも奥歯の裏や一番奥に生えている親知らずの周囲、歯並びが気になる方の磨きにくい箇所には小さく先端のとがった歯ブラシもお勧めです。

お口をさっぱりさせる洗口剤もバリエーションが豊富です。お悩みにあわせて沢山の効果が期待できます。
歯磨き前に使うもの、歯磨き後に使うもの、磨けないときに使うとすっきりするものなどタイプも様々。

またちょっと変わったところでは歯科医院で見かけるあのミラーも売っていたりします。
前歯の裏側の汚れを見たり、上の奥歯をのぞいたり普段見ることのできない場所を観察できます。

またホームホワイトニングのグッズも豊富です。気軽に試すことができそうですね。

このようなグッズは歯科医院にあるものと、お店で販売されているもの、どう違うのか聞かれることがあります。

主に成分や取り扱う薬の濃度など、歯科医院で販売されているものとは違ってくるので悩みの程度によっては効果に大きな差が出てくるのです。

しっかりと指導を受けて勧められたグッズを上手に使いこなせるように楽しくケアができるといいですね!

2019-01-23 | Posted in デンタルニュースComments Closed