2015-11
矯正治療について
矯正治療に興味があるというご相談を受けることがあります。
小さなお子さんの歯並びの相談から、大人の方からも声を聞きますので、今回は矯正治療についてお話していきたいと思います。
昔は矯正治療には大変な費用が必要だと言われていました。
なかなか一般の歯科医院でそれを行うこともできなくて、矯正だけの専門クリニックに通うケースが多かったものです。
しかし、最近では、矯正の担当医が一般歯科医院に来てそのチャンスを提供していたり、矯正相談の日を設けている歯科医院も増えてきました。
そんなことから、予算もだいぶ手が届きやすくなり、矯正に必要な装置も目立たないものや、むしろおしゃれに見せるような色調のものまで登場しています。
それだけ矯正も一般化してきていると言っても過言でないのかもしれません。
歯並びに気になるところがある場合や、顎の骨の付き方などから生じる噛み合わせについて気になる点がある場合、矯正治療の対象になるかと思います。
良くお問い合わせがあるのは、始める時期、またその期間、金額などです。
金額においては、状態や程度、治るまでの期間等によっても違いますし、使用する器具や通う歯科医院によってもまちまちなのでここでお答えするのは控えます。
担当の先生、もしくは矯正の専門医によく相談なさって計画を立ててもらうことをお勧めします。
ここでは時期、期間に絞ってお話します。
患者さまのお口の中を拝見し、歯を器具によって動かす治療が必要なのか、歯が埋まっている骨の位置から治療を必要とするのか判断します。
基本的に歯を動かしていく矯正であれば、大人になってからの治療も難しいものではありません。
悩みに対して、金銭的に余裕が出てきたときに始めることができます。
少々時期が限られるのは、あごからの治療が必要なケースです。
この場合には成長時期に合わせた治療が望ましいことが多いので、早いうちに相談されると良いでしょう。
時期を逃してしまったせいで、治療が長期に渡ったり、難しくなることもあります。
ただ、ご自分もしくは家族の悩みがどちらの治療法になるのか見当がつかないことの方が多いかと思います。
ともかく、気になる部分を見つけたら、歯科検診がてら担当医にチェックしてもらうことをおすすめします。
今現在悩みを持っている方は、まずは担当医にご相談ください。
手遅れとあきらめる必要はありません。最良の方法を提案してもらうとよいでしょう。
矯正を行うようになると今まで以上に虫歯や歯周病のリスクは高まります。
装着した装置の部位において正しいブラッシングが難しかったり、動かす歯のために歯ぐきにおおきな負担がかかるためです。
装着部位に合わせた正しいブラッシングを指導してもらい、清掃をマメに行う必要もあります。
装置の交換や経過の観察のためにも歯科医院にたびたび通っていただく必要もあることから、矯正を考える上では通院のための努力も必要となっていることを忘れてはいけません。
担当歯科医に任せるだけでなく、悩みを持つ患者さまにも協力していただいて初めて大きな審美的な効果を得ることができるということになります。
現在の悩みがどんな治療を必要とするものなのか、期間、費用など合わせて計画をたててもらい、十分納得してから治療を開始することをお勧めしますので、
ご不明な点は人形町の笠原歯科にご相談ください。