2019-07

歯医者さんを選ぶ前に

一昔前は歯科医院は痛くなったら行くところ、というイメージの場所でした。

痛くならなければ行かない場所でしたから、行われる治療は患者さんが仕方なく受け入れざるを得ないものが多かったはずです。

しかし、寿命が延びたり、また健康寿命について、全身疾患との関わりなど指摘されるようになってきてから、予防歯科という考え方が一般的になってきました。

治療に通うはずの歯科医院はサロンのようになり、スタッフはマナーや接遇を身につけ、いらっしゃるのは患者様、というようなスタンスを取る医院もあります。

予防のために定期的に気軽にクリーニングに来院していただこうと、多くの歯科医院で治療とは別にアポイントを確保し、専門の歯科衛生士が対応しています。

結果的に歯科医院に何十年も行っていないという方は随分と減ってきたように感じます。

企業の保険組合も予防歯科の重要性を感じて、歯科検診を増やしているところが多くなりました。

それでもやはり歯医者に行きたいとはなかなか感じてもらえていないという現実があります。

そのギャップを埋めるのはなかなか難しいのですが、この時代に、どうやって歯科医院を選ぶのか、またうまく付き合っていくにはどうしたら良いのでしょうか。

まずはお口の健康への価値観を確認してほしいと思います。
考え方は様々で、正解はありません。

歯科業界でも時代によって様々な流れや、わかって来たこと、当たり前になってきたこと、日々変わっていきます。
目指すものはあっても実際治療を受けるのは患者さんであるので、その価値観は違って当然です。

自費治療を行うのか、保険の範囲での治療を希望するのか、時期は今なのか、予防通院は希望するのか…などなど。

どこの歯科医院に行けばいいかわからなくなった、という声は実は少なくありません。
今は知人の紹介だけでなく、インターネットで口コミや医院紹介のサイトも山のように溢れています。

そのような情報は鵜呑みにはしないで、まずは参考程度にとどめ、あとは実際に足を運んでみて話して考えて決めて欲しいと思います。

どこに行こうか悩んでいる間に数年経ってしまったというのが一番もったいないからです。

早期であれば治療の選択肢は沢山用意されています。
それを見て聞いて、ご自身の考えをよく伝えてくださいね。

そこから治療を進めていくかどうするかをきちんと選んでください。後悔や歯科医院とのすれ違いをなくすために必要なステップになります。

私たちスタッフも日々良い治療を提供して行きたいと願っています。

2019-07-27 | Posted in デンタルニュースComments Closed 

 

前歯のはなし

前歯は人の印象を決める大きな要素の一つです。
前歯が白くて、歯並びも綺麗だと自信を持って笑うことができますね。


最近では前歯の印象を変えるために大人でもプチ矯正を始める人もいます。
歯並びを整える矯正は近年手の届く値段になってきているためです。

また前歯を少し削ってベニアと言う薄い人工の歯のようなものを貼り付ける治療もあります。

これはラミネートベニアといって、歯が正しい位置に並ぶまで装置をつけて待つ矯正より早く歯並びを良く見せ、歯の色も形も選ぶことができるというメリットがあります。

しかし前歯を削るというリスクがあるので、健康な歯にはおすすめしにくい治療です。

さて、前歯の働きを考えてみましょう。主に噛みちぎる動作、まさにフランスパンを食べるイメージがわかりやすいです。

健康な歯であればフランスパンが固くても、気になることなく食べられるでしょう。

しかし前歯の機能に不安のある方は、フランスパンと聞いて出来れば小さく手でちぎって奥歯で噛みたいと思うことでしょう。

前歯のトラブルとしては、このように食事をしている時に金属が外れてしまったとか、怪我によって歯が折れてしまった、などで歯科医院を訪れる方がいます。

小さな虫歯が出来た場合には、小さく削って樹脂を詰めるような簡単な治療から、虫歯の進行程度によっては神経を抜いたり、根っこの治療をやり直したり、被せ物を作るなどの治療があります。

近年よく話題になる歯周病では歯が長く見えたり、病気が進行して歯がグラグラして噛めない場合に、暫定的に固定をしていることがあるかもしれません。

他人からもよく見える場所なので歯の色や大きさ、形、また接する歯ぐきの色や形も気になります。

前歯に金属の入っている人が歯ぐきの色を気にしていたり、タバコによる歯ぐきの黒さもお悩みとして聞くことがあります。

いずれにしても治療をしていくときには、人目に触れる部分なので、歯科医院でも審美性を損なわないように注意しながらすすめています。

例えば治療中は仮歯を作製して、空間をおぎなったり、自費治療であれば仮歯であっても色合わせを行なって仮歯と分かりづらいようにすることもあります。

戦後には額縁のように歯の周りを金で囲うようなものや、前歯を金や銀で作ったりした時代もあるのですが、今は見ることもほとんどなくなりました。

過去にはお歯黒といって、日本だけでなくアジアの結婚した女性が歯を黒くする文化が千年も続いたと言われています。

現代社会では歯をできるだけ白くしたいとホワイトニングが人気があるのですから、お歯黒文化の時代にタイムスリップしたらビックリするでしょうね。

お口の健康は機能だけでなく見た目も大切な要素です。

口もとを隠してしか笑えないとか、思うように噛むことができないなどお悩みがあればぜひご相談下さい。

2019-07-22 | Posted in デンタルニュースComments Closed