2016-01

虫歯のおはなし

虫歯のおはなし

虫歯というと、バイキンの絵が浮かぶ方もいらっしゃると思います。
その手には穴を掘るようなものが握られていたり。
なんとなく、虫歯は何らかの菌が、歯に穴を開けるイメージが定着していると思いますが、実際お口の中ではどんなことが、おきているのでしょうか。

ヒトの口のなかには沢山の菌が住んでいます。
楊枝の先にちょんと乗せたプラークの中に存在する菌の数だけでも、およそ1億個ほどだと言われます。
その菌の種類も100以上存在していますが、そのうちのストレプトコッカスミュータンスという名前の菌が本日の主役となります。

このミュータンス菌がおもに虫歯の原因菌とされていて、口の中に残った糖分を餌に生きています。
糖分をとっては、ベタベタしたプラークと呼ばれる、歯垢を形成して暮らしています。
その歯垢には沢山の菌が住み着きやすいので、菌の温床になるわけです。
プラークは作られてから1~2日で、酸を発生させて、歯のエナメル質を徐々に溶かしていきます。
これによって溶かされた部分が虫歯ということになります。


虫歯を詳しく知りましょう

虫歯は穴の開いて痛みのでるものから、なかなかおうちでは見えず、
気付きにくい程度のものまで色々と分類することができます。

歯医者さんでは進行度によって、C0~C4と分類しています。
C0 はエナメル質に穴がまだ開いていない状態だが、白濁している状態。虫歯とは考えないドクターも少なくありません。
C1 は虫歯がエナメル質のみに限局しているもので痛みなどはほとんど出ていない状態
C2 は虫歯が象牙質に進行したもので、水がしみるなどの症状が出はじめているもの。
C3 歯の神経(歯髄)まで虫歯が進行してしまったものでお湯がしみたり、鼓動のようにズキズキと痛みはじめるもの。
C4 歯の白い部分がほとんど崩れてしまっていて歯茎に埋まった根っこだけが残っている状態。

このように一口に虫歯と言っても大きく段階があるのですね。
詳しく理解できたところで虫歯になってしまう要素をあげてみましょう。

歯があること、糖質が口の中に残っていること、虫歯になる原因菌の存在、そして時間。
これらが合わさった時、虫歯が発生すると言われています。
要するにこれを一つでもなくせば虫歯にはならないということになります。
歯をなくすのは困りますから、虫歯菌をなくすということを提案します。
そのために人形町の笠原歯科では適切なブラッシングや口の中の環境を理解していただくこと、口の中のお掃除をしていくなどお手伝いをしていきます。

こまめに歯医者さんに通ってすこしでも虫歯にならないように、また見つけてしまった虫歯は少しでも早いうちに治療をして快適に過ごしたいものですね。

2016-01-30 | Posted in デンタルニュースComments Closed 

 

DACユニバーサルを導入しました

DACユニバーサル【ドイツ製シロナ社】の導入

DACユニバーサルは、歯を削る機械(タービン・マイクロモーターハンドピース・エアースケーラー)の洗浄・注油・滅菌を短時間で自動的に行う滅菌システムです。一度に6本のハンドピースを16分で洗浄・注油・滅菌できます。歯科医院で歯を削る機械をタービンといい、タービンを完全に滅菌できるものです

更に滅菌パックに入れたミラー、カンシなどの棒物の滅菌も可能。
患者さまは勿論のこと、患者さまと接触するスタッフも交叉感染から守ります。
DACユニバーサルはウィルス・細菌感染から診療所と患者さまを守るお手伝いをします。

◆ウイルス、菌類の例
・ヘルペスウイルス
・B型肝炎ウイルス
・HIV
・C型肝炎ウイルス
・結核菌
・髄膜炎菌
・インフルエンザウイルス
・梅毒

洗浄、注油、滅菌(内部&外部)

DACユニバーサルによるメンテナンスの流れ
■ 交叉感染防止
・歯を削る機械(ハンドピース)内部の「洗浄」と「滅菌」は必須です。

歯科医療機関において、交叉感染の可能性が高い器具は歯を削る機械(ハンドピース)とされており、その複雑な内部機構ゆえ、汚れや 細菌が付着しやすいのです。
オイル、切削カス、血液細胞、唾液などを取り除くには適正なクリーニングが必要です。
滅菌で取り除くことはできません。

2016-01-08 | Posted in  Comments Closed 

 

歯の汚れ

歯の汚れ、気になりませんか
近頃、芸能人の歯が白くてびっくりすることがありますが、白い歯にあこがれる人は多いのではないでしょうか。
イメージも清潔感があるようにみえたり、健康的に感じますよね。
歯の悩みでも、歯並びだけでなく、歯の黄ばみや、汚れを訴える患者さまが少なくありません。
歯の黄ばみや、汚れについて考えてみましょう。
歯の汚れ
歯の色について
歯の色について悩んでいる方のその原因はいろいろと考えられます。
おもに、外からの着色汚れと、歯の内側からの変色と二つに分けることができます。
歯の内側からの色は歯の神経の状態によるものや、先天的なものなどが挙げられます。
ドクターに何が歯の色の原因になっているのかを相談すればすっきりするでしょう。

外からの着色汚れは主にステインと呼んでいます。
原因としては、色のつきやすい食品、嗜好品によるものが考えられます。
たとえばコーヒーや紅茶、お茶、赤ワインなどのタンニンが着色していきます。
これらを飲んだ後の食器をすぐに洗えなかったとき、色が残ってしまったことはありませんか?
簡単に言うとそれと同じことがお口の中で起きた状態だということになります。
他にも煙草のヤニも着色の原因になり、プラークが多く着いたお口の中では色のついた歯石が硬く残ることもあります。

ステインがつく理由
ツルツルの歯の表面に色がいきなり着くわけではありません。
歯の表面はペリクルと呼ばれる薄い膜が存在しています。
これは食事をしていなくても存在していて、ここに汚れのもとになる色素が結合するのです。
くすみや黄ばみは、これが原因になっています。

ステインを取り除いて白い歯に
ステインを取るためはどうしたらいいのでしょうか。
時々、汚れが気になって、歯磨きを一生懸命して傷をつけてしまったという患者さまがいます。
強固な汚れのステインは歯科医院の専門の器具なら、あっという間に簡単に落とすことができます。
どうか、歯に傷をつけたりして削り落そうとしたりしないでくださいね。

ステインを防ぐには
ステインをできるだけ防いできれいな口元でいたいものですね。
食事や喫煙などでステインのつきやすい環境が思い当たる方は、まめに歯科医院でクリーニングをしてもらったり、避けられるものは回数を控えるなどの工夫をしてみてはどうでしょうか。
基本的には正しい歯磨きの仕方を身につけながらどうしてもついてしまう汚れをためないうちに歯科医院で取り除いていくのが最も良い方法だと言えるでしょう。
美しい歯で自信を持って笑えるように気をつけたいものですね。

2016-01-03 | Posted in デンタルニュースComments Closed