デンタルニュース

口臭の原因とは?自宅で行える対策

口臭の原因のほとんどが、口の中にあります。主に、歯周病や舌苔がその大部分を占めると考えられています。 
口臭は誰もが起こり得る可能性があります。自分で気づくことが難しいため、無自覚にしている人が多いのです。
当記事では、口臭の原因と自宅でできる対策を紹介します。

口臭の原因

①生理的なものが原因

生理的な口臭とは、生活していく上で誰にでも発生する口臭のことを言います。
起床時、空腹時、緊張時には、唾液の分泌量が低下しお口の中の細菌が増殖するため、口臭が発生します。
その他にも、月経や妊娠によるホルモンバランスの乱れや、加齢によっても唾液の分泌量が低下することから口臭が発生します。

②お口のケアが原因

舌苔(ぜったい)の付着
口臭の原因としてもっとも考えられるのが、舌苔です。
舌苔とは、舌の表面についている白いもののことで、歯垢と同じく、細菌のかたまりです。しかし、舌苔は病気ではありません。舌の全体に薄くついている分には正常の範囲です。
舌苔は自宅でケアすることが可能です。舌は傷つきやすいので、舌ブラシや柔らかめの歯ブラシで、優しく行いましょう。

歯周病
歯周病の細菌が発生させるガスが、口臭となります。
歯周病とは、細菌感染によって歯肉に炎症が起き、歯の周りの骨が溶けてしまう病気です。
口の中のネバネバ感や、歯肉の腫れ・出血、歯と歯の間に食べものが詰まりやすい、歯が浮いたような感じがする、歯が揺れているなどの症状が特徴です。

虫歯
虫歯になり歯に穴があくと、その中に食べカスが入ったり細菌が繁殖するため、口臭の原因となります。

入れ歯の清掃不良
入れ歯のお手入れを怠っていると、入れ歯の隙間に溜まった汚れなどから細菌が繁殖し、口臭が発生しやすいです。

③全身疾患が原因

鼻・のどの病気、呼吸器系・消化器系の病気、糖尿病などの病気によって、口臭が発生する場合があります。

④飲食物・嗜好品が原因

にら、ねぎ、にんにくなどの匂いが強い食べ物を食べた後や、タバコやアルコールを摂取すると、口臭として匂いが残ります。時間の経過とともに口臭は減少します。

⑤心理的なものが原因

実際に口臭が発生していなくても、「自分には口臭があるのではないか」と思い込んでしまうことを、心理的口臭と言います。

自宅でできる対策

①丁寧なセルフケア

食後にしっかり歯磨きをすることが大切です。
フロス、歯間ブラシ、舌ブラシ、洗口液などの補助的な清掃用具も使用しましょう。ご自分に合った清掃用具がわからない方は、歯科医院でのブラッシング指導を受けましょう。

②よく噛んで食事をする

しっかりと噛んで食べることで、唾液の分泌量が増えて口臭の予防に繋がります。
ガムを噛むことも効果的です。

③水を飲む

適度に水を飲むことで口の中の乾燥を防ぎ、唾液の分泌が促されるため、口臭予防になります。

④ポリフェノールを摂取する

ポリフェノールには、口臭を抑える効果があります。緑茶や紅茶、リンゴなどに含まれており、それらを摂取することで口臭の対策に繋がります。

⑤健康的な生活をする

緊張やストレスを感じていたり、睡眠不足の状態だと、唾液の分泌が低下し口臭が発生しやすくなってしまいます。また、朝食を抜いたり、食事を簡単に済まそうとすると、きちんと噛むことができず口臭に繋がります。
緊張やストレスを溜め込まないようにする、睡眠をしっかりとるなど、規則正しく過ごしましょう。

歯科医院でできる対策

①虫歯や歯周病の治療

セルフケアで改善しない場合、虫歯があったり歯周病にかかってしまっている可能性があります。歯科医院を受診し、治療しましょう。

②定期的なメンテナンス

定期的に歯科医院でのクリーニングを受診することで、歯周病予防や、虫歯の早期発見にも繋がります。

③ブラッシング指導を受ける

正しいブラッシング方法の指導を受けることで、ご自分のお口の中の状況に合ったセルフケアを身につけることができます。

④入れ歯のお手入れ指導を受ける

正しいお手入れ方法を取り入れることで、入れ歯を清潔に保てます。
長く使用している場合、破損していたり、お口に合わないまま使用していることもあるため、歯科医院で定期的にチェックしてもらいましょう。

まとめ

口臭の原因は、口の中によるものが大部分を占めます。歯科医院に通い、自宅でしっかり対策すれば解決できるものがほとんどです。
口臭が気になっている方や、口臭の原因について心当たりがある場合は、取り入れられるものから始めてみましょう。

2026-01-26 | Posted in デンタルニュースComments Closed 

 

自宅でできる?知覚過敏の治し方

知覚過敏とは?

虫歯でもないのに、歯ブラシの毛先が触れたり、冷たいものを食べたり飲んだりするとき、風にあたったときなどに、痛みを感じる症状を知覚過敏と言います。

痛みは一過性で、刺激がなくなると痛みもなくなりますが、場合によっては歯みがきに支障をきたすほど強い痛みを感じることもあります。

自宅でも治せる?

結論から言うと、自宅でも知覚過敏の症状を改善することは可能です。

ただし、知覚過敏の症状が軽度の場合に限ります。

今回は、自宅ですぐに始められる知覚過敏の治し方と、歯科医院でできる治し方についてご紹介します。

自宅でできる治し方①知覚過敏用の歯磨き粉を使う

知覚過敏用の歯磨き粉には、硝酸カリウムや乳酸アルミニウムといった成分が含まれており、その成分が歯の神経に通じる細かい穴を塞ぐことで、神経への刺激が伝わりにくくなります。
効果を得るためには、継続的に使用する必要があります。

軽度の知覚過敏であれば、2週間程度で症状が改善されますが、継続的に使用しても症状が改善されない場合は、他の原因があるかもしれません。

その際は、歯科医院を受診しましょう。

自宅でできる治し方②ブラッシング方法を見直す

歯を磨く際に力強くブラッシングすると、歯や歯ぐきを傷つけ、知覚過敏の症状を引き起こす原因となります。

ゴシゴシと強い力で磨くのではなく、歯ブラシの毛先が広がらない程度の軽い力で磨くことが大切です。

硬めの歯ブラシを使用すると、歯が削れたり歯ぐきが傷ついて下がってしまうこともあるため、柔らかい歯ブラシを使い、優しく磨くよう心がけましょう。

歯科医院での治し方①知覚過敏用の薬を塗る

歯がしみやすくなっている部分に専用の薬剤を塗布することで、神経への刺激が伝わりにくくなり、しみる症状を抑えることができます。

一度の塗布で症状が改善される場合もありますが、複数回の塗布が必要な場合もあります。

効果には個人差があるため、症状が改善しない場合は、他の治療法を検討する必要があります。

歯科医院での治し方②歯科用プラスチックで削れた部分を覆う

歯の根元が削れてしまってしみる症状が出ている場合は、削れた部分を歯科用プラスチック(コンポジットレジン)で覆うことで、症状が改善します。

だいたいの知覚過敏の症状はこの方法で改善することが多いですが、歯科用プラスチックを詰めるために、必要に応じてわずかに歯を削る必要があったり、処置の際にしみる症状が出ることもあります。

また、歯ぎしりや食いしばりの力が歯にかかり続けると、詰めたプラスチックが取れたり、すり減ることがあるため、定期的な検診でチェックしてもらうことをおすすめします。

歯科医院での治し方③マウスピースを使用する

歯ぎしりが原因で知覚過敏の症状を起こしている場合は、マウスピース(ナイトガード)を使用して治療を行います。

自分で歯ぎしりや食いしばりをしないよう意識することも大切ですが、就寝中の歯ぎしりは無意識に行われるため、治すのは簡単ではありません。

マウスピースを装着して寝ることで、就寝中の歯ぎしりによって歯の表面や根元が削れるのを防ぐことができます。

歯科医院での治し方④歯周病治療をする

歯周病が進行すると、歯ぐきが下がり歯の根元が露出して、歯がしみる症状が出やすくなります。

歯周病治療では、歯垢(プラーク)や歯石を取り除くことで歯周病の進行を防ぎ、健康な歯ぐきを取り戻します。

歯石を取り除くと、歯石によって隠れていた部分が露出し、しみる症状が一時的に強くなることがあります。

しかし、知覚過敏の症状を恐れて歯垢や歯石を放置すると、歯周病が悪化し歯ぐきがさらに下がる可能性があるため、まずは歯周病を改善し、歯ぐきが下がることを食い止める必要があります。

まとめ

今回は、知覚過敏の自宅でできる治し方と、歯科医院でできる治し方についてまとめました。

自宅での知覚過敏用の歯磨き粉の使用や、日々の正しいセルフケアによって、知覚過敏の症状は改善できます。

しかし、知覚過敏だと思っていた症状が、実は虫歯だったというケースもあります。

自宅でのセルフケアで症状が改善しない場合や、しみる症状が続く場合は、お早めにご来院ください。

2026-01-19 | Posted in デンタルニュースComments Closed 

 

インプラント治療のメリット・デメリットとは?

ご自身の歯を失ったあとの治療法に、入れ歯・ブリッジ・インプラントと、3つの治療法があります。
その中でもインプラントは大きなメリットがありますが、その反対にデメリットもゼロではありません。
当記事では、インプラントが入れ歯やブリッジと比較して、どのようなメリットやデメリットがあるのか解説していきます。
インプラント治療を始める前に、メリット・デメリットについてしっかり把握しておきましょう。

インプラントのメリット

①周囲の歯を削る必要がない

ブリッジの場合、歯を失った場所の両隣の歯を削る必要があります。
部分入れ歯の場合も、ブリッジのように大きく削る必要はありませんが、バネがかかる部分を少し削ります。
また、ブリッジも部分入れ歯も、実際には歯がないところを両隣の歯が支えることになるので、負担がかかり、歯の寿命を縮めてしまう可能性があります。
一方でインプラントは人工の歯根を単体で埋めるため、周囲の歯を削ったり、負担がかかる心配はありません。

②自分の歯に近い感覚で使用できる

入れ歯の場合、天然の歯と比較して、噛む力が大幅に低下してしまいます。
インプラントは自分の歯と同じような噛む力で使用できるため、違和感なくお食事を楽しめます。
また、入れ歯の場合、厚みがあったり、口の中の形に合っておらず隙間ができていると、喋りにくくなってしまうケースがあります。
インプラントの場合は、発音にあまり影響がないため自然な会話を楽しめます。

③審美性が良い

保険のブリッジの場合、治療する部位によっては、材料の選択肢が金属のみの場合があります。また、部分入れ歯の場合も、バネが金属なので目立ってしまいます。
その点インプラントは、セラミックを人工歯に用いることで、天然の歯に近い審美性を回復することが可能です。

④顎の骨が痩せるのを防げる

歯を失ってしまうと、噛む力の刺激が顎の骨に伝わらないため、顎の骨が徐々に痩せてしまいます。
インプラントの場合は、顎の骨に人工歯根を直接埋め込むため、噛む力の刺激が顎の骨に伝わり、顎の骨が痩せることを防げます。

インプラントのデメリット

①健康保険が利用できない

インプラントは健康保険で取り扱うことができないため、自由診療になります。そのため、健康保険適用の入れ歯やブリッジと比較すると、費用が高額になってしまいます。
しかし、なんでも噛める、健康を回復できるということは、費用以上の価値があります。

②治療期間が長い

埋め込んだインプラントと、顎の骨が結合するまで待つ期間も含まれるため、一般的な歯科治療に比べて治療期間が長くかかります。
お口の中の状態によって治療期間には個人差がありますが、通常はインプラント手術後、4〜8ヶ月程度かかります。

③外科手術が必要

インプラント手術は、歯茎を切って顎の骨を削る必要があります。
外科手術が嫌でインプラントを迷われる方もいらっしゃると思います。
手術の内容にもよりますが、通常の場合は歯を抜く程度で、痛みや腫れはそこまでありません。
手術は局所麻酔をして行うため、手術中に痛みを感じることはありません。また、当院では麻酔医による静脈内鎮静法をお選びいただけるため、快適に手術を受けることが可能です。
外科処置を伴うため、基礎疾患のある方は手術可能かどうか事前に相談する必要があります。

④定期的なメンテナンスが必須

人によっては、定期的なメンテナンスをデメリットに感じてしまうかもしれません。
インプラントは、天然の歯に比べて細菌感染に弱いという特徴があります。
金属とセラミックでできているため虫歯にはなりませんが、歯周病(インプラント周囲炎)にはなるため、日々のセルフケアと定期的なメンテナンスが必要不可欠です。
定期的なメンテナンスを怠っていると、インプラントの破損や、細菌感染などのトラブルの原因になってしまいます。
インプラントを長持ちさせるためにも、定期的なメンテナンスを受けましょう。

まとめ

以上のように、インプラント治療には、メリットとデメリットがあります。
インプラント治療が合っているのかそうではないのかは、患者さんの生活スタイルや、口の中の状況、考え方によって変わってきます。
インプラント治療におけるメリット・デメリットを把握し、納得した上で治療を選択しましょう。

2026-01-12 | Posted in デンタルニュースComments Closed 

 

舌苔ケア、爽やかな息で新年を迎えよう!

舌苔は口臭の原因?

人と会うときに口臭が気になることはありませんか?
コロナ禍、マスクが原因で口臭が気になるようになったと言う方も多いようです。
口臭には、歯周病や虫歯が原因の「病的口臭」、起床後や空腹時に強まる「生理的口臭」、ニンニクやタバコなどが原因の「飲食物・嗜好品による口臭」など様々な種類があります。
その中でも口臭の7~8割は舌苔(ぜったい)からの「生理的口臭」が原因と言われています。

舌苔とは?

舌苔とは、舌の上に薄く溜まる、苔のような白い汚れのことです。
舌の表面にある舌乳頭(ぜつにゅうとう)という細かい突起の間に、食べカスや剥がれた上皮などが溜まり、細菌の住処となって舌に強く付着しています。

付着した汚れは細菌の栄養源となり、細菌が繁殖し、口臭の原因となる硫化水素やメチルメルカプタン、ジメチルサルファイドなどの強い悪臭を持つ揮発性硫黄化合物(VSC)をつくり出します。舌苔は、ストレス、免疫力の低下、胃や小腸など消化器の病気、口腔乾燥症(ドライマウス)、舌の筋力量が低下している低位舌(ていいぜつ)でも見られるため、健康の指標にもなります。

口臭の原因(舌苔)を予防する3つのポイント

1、専用ブラシで舌磨き

舌にこびり付いてしまった舌苔は、舌ブラシで丁寧に掃除しましょう。鏡を見ながら、専用ブラシを使い、奥から手前に向かって、軽い力で動かして清掃してください。
おえっとならないよう(嘔吐反射)、舌を思い切り前に出すのがコツです。
舌は非常にデリケートな組織なので、清掃する時は力を入れすぎないようにしましょう。
やり過ぎると舌の粘膜を傷つけてしまう恐れがあるので、毎朝1回で十分です。

2、歯垢(プラーク)をハミガキやフロスで除去

舌苔の原因となる食べかすや歯垢(プラーク)を少なくするために、しっかりと丁寧に歯を磨きましょう。
歯磨きだけでは歯垢の60%しか落ちないので、歯ブラシの毛先が届きにくい歯と歯の間や歯並びが悪い箇所は、「デンタルフロス」や「歯間ブラシ」を併用しましょう。

3、歯科医院でクリーニングを受ける

歯垢が固まってできたバイオフィルムや歯石は、歯磨きだけでは落とせません。
プロの手でお口の中を徹底的にお掃除し、口臭の原因物質を取り除きましょう。
歯周病や虫歯の予防にもなるので、3ヶ月に一度は歯科医院で口腔ケアを受けて、清潔で健康なお口を保ちましょう!

2021-12-18 | Posted in デンタルニュースComments Closed 

 

3歳までが勝負!?こどもを虫歯から守ろう

こどもの虫歯の特徴

進行が早い

歯の表面はエナメル質という組織に守られています。
しかし子供のエナメル質はとても弱く、細菌や酸に対する抵抗力もあまりないので虫歯になりやすいのです。
また、子供の虫歯は奥歯などの見えにくいところにできるため、気が付いた時には穴が開いていたり、一本でもできると、あっという間に何本も虫歯になってしまったと言うケースもあるほど進行しやすいという特徴があります。

永久歯も虫歯になりやすくなる

子どもの歯はどうせ永久歯に生え変わるからと、乳歯は虫歯になっても放っておいて大丈夫だろうと思われるかもしれませんが、実はそうではありません。
歯は、外側から「エナメル質」「象牙質」「歯髄」という3層構造をしています。
乳歯が虫歯になり、虫歯菌が歯髄部分にまで浸食してしまうと、歯髄の下にスタンバイしている永久歯の発育を阻害し、歯並びが悪くなるだけでなく、永久歯も虫歯にかかりやすくなってしまうのです。

虫歯予防は3歳までが勝負

生まれたばかりの子供の口の中には、虫歯の原因菌であるミュータンスレンサ球菌はいません。
虫歯菌は、主に保護者など周りの大人の唾液を通じて感染します。
3歳までに虫歯菌の感染を防ぐことができれば、その後虫歯になりにくいお口になると言われています。
感染を防ぐためには、大人の唾液のついた箸やスプーン、コップなどで食事を与えないようにすることが大切です。
また、大人の食べかけを赤ちゃんに与えたり、熱いものをフーフーするという行為もやめましょう。
さらに、保護者の口の中からミュータンスレンサ球菌を減らすことも大切です。
家族全員が、きちんと歯磨きをしたり、お口のクリーニングを定期的に受けるなどして、口腔内を衛生的に保つよう心がけましょう。

虫歯菌に感染してしまったら?

虫歯菌への感染前も同じですが、予防として虫歯の原因となる砂糖の摂取を控えること、仕上げ磨きをしっかりすること、歯科医院で定期的なクリーニングを受けることを心がけましょう。
虫歯は、早期発見が大切です。
お子さんに痛い思いをさせないためにも、少なくとも3か月おきに歯科医院に通院しましょう。
また、お子さんに歯磨き好きになってもらうよう、好きなキャラクターの歯ブラシを使う。
色々な味の歯磨き粉で変化をつけて、日々の歯磨きを楽しむのもおすすめです。健康な歯は宝物。
大切なお子さんが健やかに大きくなれるよう、小さなころから歯への意識を高められると良いですね。

2021-09-16 | Posted in デンタルニュースComments Closed 

 

デンタルフロスを使おう!

“FLOSS OR DIE”これは、1998年にアメリカの歯周病予防キャンペーンで使われた言葉です。
直訳すると「デンタルフロスか死か」という意味です。
デンタルフロスをしないと死ぬなんて大袈裟だ、と思う方もいるかもしれませんが、歯周病は全身の疾患と関係があり、糖尿病、動脈硬化、骨粗鬆症、早産などのリスクが上がると言われています。

日本人のデンタフロスの使用率は39.2%。欧米では歯磨きとセットで使っていますが、日本ではまだまだ普及していないのが現状です。

デンタルフロスとは?

合成繊維などを束ねて作った、細い糸状のお掃除道具です。
歯磨きでは汚れが落とせない、歯と歯の間にデンタルフロスが入り込み、歯垢を取り除くことができます。

デンタルフロスのメリット

歯ブラシとの併用で約9割の歯垢を除去

歯ブラシで落とせる歯垢は、60%だけです。
歯ブラシだけでは、歯と歯の間にブラシが届かず、歯垢を落とし切れないからです。
歯ブラシとデンタルフロスを併用することで、9割の歯垢を除去できると言われています。

むし歯や歯周病予防に効果的

デンタルフロスで丁寧に歯垢を取り除くことによって、虫歯や歯周病の予防につながります。

口臭の予防や改善につながる

食べかすや歯垢は、口臭の原因になります。もし使用したデンタルフロスのニオイを嗅いで「臭い」と感じたら、口臭がしているかもしれません。
デンタルフロスで綺麗にお掃除し、口臭を予防しましょう。

むし歯や歯周病、詰めものなどの不具合を早期発見できる

デンタルフロスを使っていて、同じ場所で切れたり、引っかかるときは、歯と歯の間が虫歯になっていたり、詰め物や被せ物に不具合が出たりしている可能性があります。
また、デンタルフロスを使用して歯茎から血が出る場合は、歯周病の疑いがあります。早急に歯科を受診しましょう。

デンタルフロスの選び方

デンタルフロスには大きく分けて、自分で必要な長さの糸を切り取って使う「糸まきタイプ」と、ハンドル(持ち手)がついている「ホルダータイプ」があります。
薬局に行くと、さまざまなタイプのフロスが並んでいます。
人のお口の中はそれぞれ個性があります。
当院では、患者さん一人ひとりに合ったデンタルフロスや使い方を歯科衛生士がアドバイスしています。
効果的に使用してくださいね。

2021-08-24 | Posted in デンタルニュースComments Closed 

 

歯周病ってどんな病気?

日本人が歯を失う原因で一番多いのは歯周病です。
そして日本人の成人の8割は、歯周病に罹っていると言われています。
しかし、自分がそうだとわかっている人、歯周病がどんな病気なのかを知っている人は意外に少ないのではないでしょうか?

歯周病菌は元々お口の中にいる菌

歯周病菌は、ほとんどの人のお口の中にいる常在菌です。
嫌気性という特徴を持ち、空気に触れると死んでしまうので、歯周ポケットという歯と歯茎の隙間に身を潜めています。

健康な人は歯周ポケットが浅いので中々留まることはできませんが、不摂生をしたり、免疫力が下り歯周炎になると、歯周ポケットが深くなり、歯周病菌が留まりやすくなります。こうなると、増えた歯周病菌がさらに骨を溶かす→歯周ポケットが深くなる→歯周病菌が増えるという悪循環が起こります。
やがて溶けた骨が歯を支えられなくなり、抜け落ちるのです。

バイオフィルムは細菌の塊、歯石は細菌の巣

食後4~8時間くらいで、歯垢(プラーク)という細菌の塊ができます。
この歯垢がさらに時間がたつと、ネバネバしたバイオフィルムと呼ばれる塊を作ります。
バイオフィルムとは掃除をさぼったお風呂場や三角コーナーに現れる「ぬめり」のようなもので、ピッタリと歯にくっつき丁寧に歯を磨かないと落とせません。
取りきれず残ったバイオフィルムは、さらに時間をかけて歯石となります。
歯石になるともう歯磨きでは落とすことができません。
ざらざらとしていて、歯周病菌の格好の住みかとなります。
そしてさらに歯周病菌が増えていくのです。

歯周病チェック表

□ 朝起きたときに口のなかがネバネバする
□ 歯を磨くと血が出る
□ タバコを吸っている
□ 口臭が気になる
□ 歯が長くなったような気がする
□ 歯茎がむずがゆい
□ 歯茎がはれている
□ 歯がグラグラする
1つでも心当たりのある場合は、歯周炎・歯周病の可能性があります。
人形町の笠原歯科にご相談ください。

歯周病とどう付き合っていくか

大人の口の中には、300~700種類の細菌が生息しています。
この中には虫歯や歯周病の原因になる菌がいる一方で、体に害のない善玉菌もいます。
口の中でこの菌同士が勢力争いをし、お口の健康が保たれています。
しかしバランスが崩れて悪玉菌が増えてしまうと、歯周病を発症してしまうのです。

大切なのは、善玉菌と悪玉菌のバランスをコントロールすることです。
毎日の歯磨きでお口の中の悪玉菌が増えすぎないようにすること、歯科医院での定期的な口腔ケアで歯石やバイオフィルムを徹底的に除去すること、規則正しい生活とバランスのとれた食生活で免疫力を高めること、これらを意識して、健康なお口の状態を保ちましょう。

2021-07-18 | Posted in デンタルニュースComments Closed 

 

歯を失うカウントダウン!?二次う蝕について

みなさんは、これまでに虫歯治療を受けたことがありますか?
虫歯は一本もないという人も中にはいらっしゃいますが、ほとんどの方が一度は虫歯治療を受けたことがあると思います。

虫歯治療を終えて詰め物で処置した歯は、もう二度と虫歯にならないと思っている人がいます。
しかし、虫歯の処置をした歯の方が、実は虫歯リスクが高いのです。
一度治療した歯の虫歯が再発することを、二次う蝕と言います。
保険治療を選択された方は特に注意が必要です。

治療を受けたのになぜ再発するの?

一度治療した場所がまた虫歯になると、
『ちゃんと治療してくれなかったのでは?』
『虫歯を取りきれていなかったんじゃない?』
と思われる方がいますが、それは違います。
保険治療ではむし歯が小さいとき、CRというプラスチックを使用します。
使用できる材料は決められています。
虫歯菌や酸が染み込んで1年ほどで着色していきます。やがてその下に虫歯ができるのです。

虫歯が大きい場合、保険では金とパラジウムを混ぜた合金や銀合金でできた詰め物を使います。
ところが金属は歯とくっつかないため、「合着」と言ってセメントで歯に貼り付けて摩擦で固定するので歯と詰め物の間のミクロの隙間が残ります。

毎日3度の食事で噛む度に、その隙間から唾液と虫歯菌が入り込み、やがて二次う蝕になるのです。
保険の金属で治療した歯は、5年ぐらいで二次う蝕になることが知られています。
虫歯の治療では、虫歯の周りの健康な部分まで大きく削り取ります。
このため、虫歯の治療を繰り返すと歯はどんどん小さくなっていきます。
大体3回目ぐらいで、神経を抜かないといけなくなります。
神経を取って土台を入れて被せものをしますが、歯は死んで脆くなってしまいます。
つまり、どんどん歯の寿命が短くなって行きます。

二次う蝕の予防方法

歯を長持ちさせる治療を選択する

二次う蝕の予防で重要なのは、修復治療に使用する材料選びです。
最初に自費のCRを使用すると、極超微粒子でできているので唾液や虫歯菌が染み込みにくく、二次う蝕になりにくくなります。

また、詰め物や被せものに自費のセラミックを使用すると、歯と接着剤が分子レベルで接着して一体化するので隙間が残らず、二次う蝕になりにくくなります。
さらに、白くて美しく、ツルツルして歯垢がつきにくく、金属アレルギーの心配がないといったメリットもあります。
治療費用は多少高くなりますが、歯が長持ちすれば、結果的に生涯にかかる医療費は安くなります。

歯科検診を受ける

二次う蝕は、自分では見つけにくいところに発生します。また、どんなに丁寧に歯を磨いても、歯垢を完全に除去することはできません。
定期的に歯科医院で検査やクリーニングを受け、健康なお口の状態を保つことで、虫歯の早期発見・早期治療に繋げましょう。

2021-06-17 | Posted in デンタルニュースComments Closed 

 

上手に虫歯予防をしよう

お馴染みのキシリトールや、今注目のロイテリ菌を毎日の生活に取り入れて、虫歯予防効果を高めましょう!

キシリトール

キシリトールとは?

キシリトールとは、ソルビトールやマルチトールといった、糖アルコールという甘味炭水化物の仲間です。
自然界ではイチゴなどの果物や野菜の中に含まれており、ガムなどに含まれるキシリトールは、主に白樺などから取れる成分を還元して作ったものです。
キシリトールは、糖アルコールの中で最も甘く、砂糖と同程度の甘さがあります。キシリトールは溶ける時に熱を奪うので、口に含むとスーッと冷たい感触があります。

どうして虫歯予防になるの?

1.虫歯の原因にならない:キシリトールは、虫歯の原因になる酸を作りません。
2.虫歯の発生、進行を防ぐ:むし歯の原因となるプラークをつきにくくし、唾液が分泌されるので歯の再石灰化を促します。
さらに、むし歯菌を繁殖しやすくする栄養や酸などが得られないため、むし歯菌(ミュータンス菌)の活動を弱める働きを持っています。

市販のガムと歯科専用のガムはどうちがうの?

市販のガムは砂糖が含まれているものが多いので成分表をチェックしましょう。
歯科医院で販売している歯科専用のガムは甘味料としてキシリトールを100%使用していますので安心です。

キシリトールガムはいつ噛めば良い?

一日4回、毎食後と就寝前に噛みましょう。時間を決めて噛むのが難しい方は、まず気がついたら噛むようにし、徐々に習慣化するのがおすすめです。

ロイテリ菌

ロイテリ菌とは?

人の母乳から発見された乳酸菌の一種です。
WHOが定めるプロバイオティクスの条件を全て満たしており、安全で人や動物の体にとても良い働きをします。

継続的に接種することで、虫歯の原因であるミュータンス菌を減らし、虫歯の予防・抑制の効果を発揮することが確認されています。
ヒト由来の乳酸菌なので、高齢者から赤ちゃんまで安心して使うことができます。

どんな効果があるの?

虫歯や歯周病の予防効果があります。さらに、ピロリ菌の抑制、免疫力の強化、腸内環境正常化、アトピー軽減、予防、赤ちゃんの夜泣きが減る、便秘・下痢の改善、などの効果があります。

どうやって摂取するの?

タブレットやヨーグルトが販売されています。摂取をやめてしまうと効果がなくなってしまうので、毎日継続的に摂取することが大切です。

2021-05-18 | Posted in デンタルニュースComments Closed 

 

喫煙者のお口の特徴

5月31日は世界禁煙デーです。
世界保健機関(WHO)により定められ、タバコフリー(たばこから解放された)社会を目指し、世界中でキャンペーンが行われます。
タバコの煙には200以上の有害物質が含まれており、喫煙習慣は『百害あって一利なし』と言われるほど様々な健康被害をもたらします。

最近では、喫煙者は新型コロナウイルスによる肺炎にかかりやすとの報告もあります。
お口の中はタバコの煙が最初に入ってくる場所ですので大きな影響があります。
今回は喫煙者によってお口のなかがどうなるのかを考えてみましょう。

喫煙者のお口の特徴

歯周病

歯周病が喫煙と関連性が強いことは多くの研究により発表されています。
喫煙は糖尿病と並んで歯周病の二大危険因子です。
歯周病とは、お口の中の細菌によって歯を支えている歯茎や歯槽骨が炎症を起こし、やがて歯を支える骨を溶かして結果的に歯を失う原因となる恐ろしい病気です。
タバコを吸うと、ニコチンの血流阻害作用で唾液の分泌が悪くなり、お口の中の自浄作用が弱まって歯垢(プラーク)や歯石がつきやすくなります。
さらに、血流が悪くなるため歯茎に栄養が行き届かなくなり、歯茎からの出血が血管萎縮作用で止められてしまうため、歯周病に気づきにくくなります。

さらに、タバコに含まれる有害物質の影響で身体の免疫力が下り、糖尿病や心疾患、アルツハイマー性認知症などにかかりやすくなります。
まさに負のスパイラルです。

口臭

タバコの煙に含まれる成分のうち、タールは“ヤニ”とも呼ばれています。
油分を含んでいるため、歯や舌に絡みつくように付着し、口腔内にとどまらず肺の内部からもタバコ特有の臭いを発する原因になります。
また、ニコチンにより唾液の分泌が抑制されるので、お口の自浄作用が働かなくなり、口臭が発生しやすくなって悪臭を放ちます。

見た目の変化

歯にタールが付着すると、歯は茶色く着色します。
これは歯磨きでは落とせません。
さらに、血管が収縮し、歯肉は不健康な暗紫色になります。
さらに、タバコの有害物質から歯茎を守るためにメラニン色素が作られ、沈着して歯茎や唇の色が黒ずみます。

禁煙しよう

タバコの煙は、タバコを吸う人が吸う「主流煙」と、火のついた先から立ち上る「副流煙」に分かれます。
副流煙にも有害成分が含まれていて、ニコチン、タール、一酸化炭素などの成分は主流煙よりも多いといわれています。

タバコは周囲の人の健康まで奪うのです。
最近ではさまざまな禁煙方法があります。

是非、ご自身や周りの人の健康のために禁煙しましょう。

2021-04-15 | Posted in デンタルニュースComments Closed